平成30年戊戌歳 今日庵初釜式




  1月7日(日)、京都において平成30年(つちのえ)(いぬ)歳の今日庵初釜式が始まりました。

  式場となった平成茶室「聴風の間」の床には嘉例により、正親町天皇の御宸翰が掛けられ、伝来利休端ノ坊写 仙叟在判の竹花入に椿と鶯神楽、さらには結柳、春日台に神鈴が飾られ賀客方を迎えました。
  第一席には、千 宗左表千家家元、千 宗守武者小路千家家元、山田啓二京都府知事、門川大作京都市長、伊吹文明衆議院議員、前原誠司衆議院議員、西田昌司参議院議員、福山哲郎参議院議員、村田正治府議会議長、寺田一博市会議長、池坊専好華道家元池坊次期家元、塚本能交京都商工会議所副会頭、吉田忠嗣京都経済同友会元代表幹事、白石方一京都新聞ホールディングス代表取締役をはじめ公職の方々、今日庵老分・顧問方などが席入りされました。

  玄々斎好みの菓子・菱葩(ひしはなびら)が供された後、千 宗室家元が「福禄寿 三ツ重茶碗」に濃茶を練られ、千 敬史様が正客へ取り次がれました。また、伊住公一朗様、禮次朗様はじめ宗家方が一碗を運び出され、賀客方は馥郁たる年初の濃茶を順服されました。




  その後、千 玄室大宗匠はじめ宗家方が揃って年頭の挨拶をされ、家元が「今年も相変わりませず、初春の一碗を御縁ある皆様方に差し上げる喜びをかみしめております」と述べられました。続いて金剛流宗家の金剛永謹師による謡曲「四海波」が披露され、式場は厳かな中にも祝意に満たされました。





  平成茶室二階「看月の間」の祝膳席では、千 容子家元夫人、阪田万紀子様や夫人方がもてなされ、賀客方は新年を祝って盃を交わし和やかに過ごされました。





  今日庵初釜式は、京都において12日までの6日間、行政・経済界・諸団体代表者、寺社関係者、西日本の裏千家社中はじめ約2,200名が出席される予定です。また、今日庵東京初釜式は1月15日から18日までの4日間、裏千家東京道場で催され、東日本の裏千家社中はじめ約2,400名を迎える予定です。