平成25年癸巳歳 今日庵東京初釜式
―和やかに賀詞を交わして―




  平成25年癸巳歳の今日庵初釜式が、京都に続いて1月16日より東京都新宿区市谷加賀町の裏千家東京道場において始まりました。

  式場の「咄々斎」は、正親町天皇の御宸翰、伝来の利休端ノ坊の花入に曙椿と鶯神楽という新年のしつらえにととのえられ、清々しい風情。
  初日午前9時半からの第一席には、森 喜朗元内閣総理大臣、福田康夫元内閣総理大臣、菅 直人元内閣総理大臣、下村博文文部科学大臣、林 芳正農林水産大臣、石原伸晃環境大臣、根本 匠復興大臣、保利耕輔元自治大臣、河村建夫元内閣官房長官、小坂憲次元文部科学大臣、塩崎恭久元官房長官、山本有二元金融大臣、野田聖子自由民主党総務会長、多数の衆参両院議員や今日庵老分方など59名が席入りされました。






  千 宗室家元が「福禄寿三ツ重茶碗」に練られた濃茶を伊住公一朗様が正客の森元総理に取り次がれ、連客方もゆっくりと年初めの一碗を順服されました。
  続いて千 玄室大宗匠、家元はじめ宗家方が揃って挨拶され、家元は「巳歳はたいへん縁起のよい年と言われます。今年は大宗匠が卒寿を迎えますが、皆が力を合わせて一層精進してまいりたいと存じます」と述べられました。




  「翔鳳の間」に設けられた祝膳席では、千 容子家元夫人、千 万紀子様はじめ夫人方が賀客方をもてなされました。また、東京道場2階に薄茶席が設けられ、賀客方は新年を寿ぐ取り合わせを楽しみながら一碗を喫されました。




  初日は、国会議員、各国大使・公使、神社仏閣関係者、裏千家同門はじめ約550名が来庵。和やかに賀詞を交わしながら行き交う来庵者で東京道場周辺は終日華やかな雰囲気に包まれました。東京での初釜式は1月19日まで4日間にわたって催され、約2300名の方々が来庵される予定です。