平成25年癸巳歳 今日庵初釜式

― 新年を寿ぎ、一年の弥栄を祈って ―



  1月7日(月)、京都において平成25年癸巳歳の今日庵初釜式が始まりました。

  今日庵修復工事に伴い式場となった「平成茶室 聴風の間」の床には、正親町天皇の御宸翰が掛けられ、伝来の花入・利休端ノ坊には曙椿と鴬神楽、さらには結柳と春日台にのせた神鈴の設えで賀客方をお迎えしました。
  初日の第一席には、千 宗左表千家家元、千 宗守武者小路千家家元、伊吹文明衆議院議長、山田啓二京都府知事、門川大作京都市長、山田流家元、九條道弘平安神宮宮司、前原誠司衆議院議員、山井和則衆議院議員、田中英之衆議院議員、福山哲郎参議院議員、近藤永太郎府議会議長、大西 均市会議長、生田義久京都市教育長、吉田忠嗣京都経済同友会元代表幹事、荒巻禎一前知事、熊谷信昭元大阪大学総長、白石方一京都新聞社代表取締役会長兼社長、京都府議会議員、京都市会議員をはじめ公職の方々、今日庵老分・顧問方などが席入りされました。また、その他の席にも、立石義雄京都商工会議所会頭をはじめ政財界の方が多数出席されました。
  千 宗室家元の炭手前に続いて玄々斎好みの菓子・菱葩が供された後、家元が「福禄寿 三ツ重茶碗」に濃茶を練られ、千 玄室大宗匠が正客の千 宗左家元に取り次がれました。式場では伊住公一朗様、伊住禮次朗様はじめ宗家方が一碗を運び出され、賀客方は年初めの濃茶を順服されました。


  その後、宗家方が年頭の挨拶をされ、家元が「今年は大宗匠が卒寿を迎えるめでたい春でございます。私どもも文化を通じて世の中に少しでも勢いが戻ってくるように一所懸命努めさせていただきたく存じます」と述べられました。続いて金剛流宗家の金剛永謹師による謡曲「四海波」が披露され、式場は厳かな中にも祝意に満たされました。



  平成茶室二階の祝膳席では、家元夫人、千 万紀子様や夫人方がおもてなし。 賀客方は新年を寿ぎ和やかなひとときを過ごされました。





  また、茶道会館二階には薄茶席が設けられ、一碗が呈されました。



  今日庵初釜式は、京都において12日までの6日間、行政・経済界・諸団体代表者、寺社関係者、西日本の裏千家社中はじめ約2300名が出席する予定です。また、裏千家東京道場では16日から19日まで催され、東日本の裏千家社中はじめ約2300名を迎える予定です。