平成22年庚寅歳の今日庵初釜式が、京都に続いて1月16日より東京都新宿区市谷加賀町の裏千家東京道場において始まりました。
式場の茶室「咄々斎」の床は、3代元伯宗旦筆「龍虎」が掛かり、伝来の花入・利休端ノ坊には曙椿と鴬神楽、さらに結柳、神鈴の寿ぎに満ちた新年のしつらえにととのえられました。
初日9時半からの第一席には、福田康夫元内閣総理大臣、中井 洽国家公安委員長、ウシオ電機株式会社 牛尾治朗代表取締役会長、高村正彦元外務大臣、中曽根弘文前外務大臣、林 芳正元防衛大臣、山本有二元金融担当大臣、小坂憲次元文部科学大臣ほか、多数の衆参両院議員や今日庵老分方など55名が席入りされました。
千 宗室家元が、昨年天皇陛下御即位20年を寿いで新たに好まれた「遊亀の昔」(伊藤園詰)を「福禄寿三ツ重茶碗」に練られ、一碗を千 玄室大宗匠が正客の福田元総理に取り次がれました。
その後、大宗匠、家元が揃って年頭のご挨拶。家元は「本年も一丸となって、一碗のお茶を通じて少しでも日本の伝統的な心を伝えていけるよう、努めてまいります。皆様のご厚誼、ご教導をお願い申し上げます」と述べられました。 |