平成14年壬午歳 東京初釜式

格調高く祝詞を交わす賀客ら2500人

  京都での初釜式に続いて、平成14年壬午歳の新春を寿ぐ東京初釜式が、1月16日から新宿区市谷加賀町の裏千家東京道場で華やかに始まりました。式場の茶室・咄々斎には、曙椿と鶯神楽、正親町天皇の「松の歌」と結び柳が飾られ、気品あふれる新春の訪れを象徴。

小泉純一郎首相らが弥栄を願い

  1月16日午前9時30分の第1席には、小泉純一郎内閣総理大臣、福田康夫官房長官、塩川正十郎財務大臣はじめ閣僚の方々、静岡県知事の石川嘉延氏、高村正彦氏、小坂憲次氏、田村秀昭氏、小野清子氏、浅尾慶一郎氏等、国会議員の方々はじめ各界代表の方々35人が参列。
  また、2席目以降、鳩山由紀夫氏はじめ各界を代表する多くの方々の来庵があり、新春を寿ぐ一日となりました。
  千 宗室家元、千 宗之若宗匠、伊住宗晃宗匠、納屋宗淡宗匠が、一碗に本年の安寧と弥栄の願いを込め、賀客をもてなされました。


千 宗室家元の練られた一碗を千 宗之若宗匠が
取り次がれて小泉首相へ 右は福田官房長夫妻


  また、祝膳席の翔鳳の間では、寿ぎのしつらいのなか、容子若宗匠夫人、長女・万紀子様、伊住弘美様はじめ宗家のご夫人方がもてなされました。


容子若宗匠夫人、万紀子様、伊住弘美夫人
のおもてなし
〜祝膳席の翔鳳の間〜



  夕刻には、常陸宮正仁親王殿下、同妃華子殿下、三笠宮崇仁親王殿下、同妃百合子殿下、
三笠宮ェ仁親王妃信子殿下、桂宮宜仁親王殿下、高円宮憲仁親王殿下、同妃久子殿下、
近衞忠W様、同夫人ィ子様がご来臨され、千 宗室家元、千 宗之若宗匠がご多幸を祈念して練り上げられた濃茶を順服、新春の訪れを祝われました。
  東京初釜式は、20日まで執り行われ、2500人の賀客をお迎えします。


初日、第一席の賀客と新年の祝詞を交わされる宗家方



初日、第1席目に席入りされた
小泉首相、福田康夫官房長官夫妻、
塩川正十郎財務大臣はじめ各界代表の方々
釜 伝来 古芦屋馬地紋


祝膳席でお家元と小泉首相、趙 萬濟氏 賀客をおもてなしの容子若宗匠夫人、伊住弘美夫人