第4回宗家特別講習会−行之行台子研究−

行之行台子に関する徹底した坐学を炉の時季に

  11月15、16日、宗家において第4回特別講習会が開講され、日本全国から67人が受講しました。
昨年から開講された特別講習会の第4回目。行之行台子について、「良い先生の育成」のため、徹底した坐学が炉の時季2日間にわたって行われ、受講生たちは熱心に取り組みました。





  家元臨席のもと、15日午後1時から茶道会館において開講式が行われました。
  家元は「本来、学ぶことは一期一会です。今から24時間、集中してください。今までに習ってきたものは、いわば、学ぼうとする心の上に敷かれたアスファルト。それをはがして、干天の慈雨のようにこの講習をしみこませてほしい」と、受講生を激励。


開講式で挨拶される家元

  開講式後、受講生らは裏千家学園講義室に移動、早速、講義が行われました。
  台子の意味合い、八卦、道具について、「行之行台子」に関して様々な角度から具体的に解説。受講生らは一言も聞き漏らさないように聴き入り、内容の濃い講義となりました。



講義される家元


  翌16日午前、茶道会館において朝礼後、点前解説が行われました。
  家元指導のもと、業躰による基準点前がゆっくりと順を追って解説され、受講者らは熱心に拝見。終了後は家元が質疑に応じられました。受講者による率直な日ごろの疑問に対して、家元は丁寧に答えられ、和やかなうちに終わりの時間となりました。


家元による質疑応答

  引き続いて昼前、閉講式が行われました。
家元より受講者代表の内山宗葉氏(淡交会東京第四東支部)が修了証を拝受、内山氏が感極まった謝辞を述べ、充実した講習であったことが伺えました。
家元は、「知らないことは知らないと言い、必ず調べて教えますと応える勇気を持ってください。そこから社中と心の絆が深まると思います」と、“良い先生”へ期待の言葉を贈られました。


修了証授与