第18回裏千家男子組講習会・第18回裏千家学生セミナー開催
風炉点前を基本から


  7月14日〜16日の3日間、宗家・茶道会館・裏千家学園を教場として18回目となる裏千家男子組講習会・裏千家学生セミナーが開講され、男子組18人、学生44人が受講しました。本講習は、男性修道者、学生に対して、許状資格に関わらず広く門戸を開き、毎年、炉・風炉の時季交互に開催されています。




  14日、受講者は利休御祖堂参拝の後、茶道会館での開講式に臨みました。
  千 宗室家元が挨拶され、「一つの点前は、水屋の準備から点前をして、水屋に戻り片付けてようやく終わります。この講習も今この瞬間から始まっています。山登りのように裾野から一歩一歩自分の足で歩みを進めていってください」と激励されました。受講者を代表して、国際基督教大学4年の赤松望美さんが誓いのことばを述べ、3日間の精進を誓いました。


挨拶される家元 赤松さんより誓いのことば


  開講式のあと、受講者は班に分かれ、各教場へ。真摯な受講者の熱気に満ちた講習が続けられました。
  また、初日午後4時から家元による坐学が、裏千家学園にて行われました。家元は「和敬清寂」についてわかりやすく語られ、受講者たちは講習の疲れも見せず、熱心に聴き入っていました。
  その後、懇親夕食会が行われ、初めて顔を合わせても裏千家茶道を学ぶ者同志、互いの交流を深めました。









  16日午後3時より閉講式が行われました。3日間の講習を終えた受講者が茶道会館に整列。
  受講者を代表して、男子組の荒木宗善氏、裏千家学生セミナーのお茶の水女子大学のウィリヤムス・ナデジダさんがそれぞれ修了証を拝受。


修了証授与


謝 辞




  家元は挨拶のなかで、「ここでそれぞれが自分の身をもって感じ得られたことを自分自身の"お守り"とし、この3日間の延長となるお茶を楽しんでいってください」と締めくくられました。
  鈴木桂一郎氏が謝辞を述べ、最後に班単位で家元と記念写真を撮影しました。受講者の充実感に溢れた表情が印象的でした。


男子組受講者(1班・2班・3班)

学生セミナー受講者(4班〜11班)