第16回男子組講習会・学生セミナー
充実した修道の3日間






  7月16〜18日の3日間、宗家において第16回男子組講習会ならびに学生セミナーが開講され、全国から男子組15人、学生セミナー61人が受講しました。
男子組講習会は、「男性茶人の育成」を目的に、年齢や許状を問わずに裏千家茶道を修道する男性を対象に開講されており、また学生セミナーは、全国の短期大学・大学・大学院で裏千家茶道を学ぶ学生に宗家の門戸を開放しているものです。





開講式で挨拶される家元





受講生代表より「誓いのことば」


  千 宗室家元臨席のもと、16日午前9時から茶道会館において開講式が行われました。
  家元は挨拶で「この講習会・セミナーに参加しようと思った瞬間から修行は始まっています。ここでは、自分の点前だけでなく人の点前も自分がやっているのと同じ目で見ることです。自分で少しだけ無理をして、あらゆることを吸収し学んでいってください」と話され、受講者を激励。
受講者を代表して中谷裕子さん(成城大学)が「誓いのことば」を述べ、精励を誓いました。

  開講式の後、受講者は10班に分かれて実技講習に入りました。
期間中の京都は祗園祭りの祭囃子の中、湿気と暑さもひとしおでしたが、受講者たちは流れる汗をものともせず、それぞれの課題に取り組んでいました。

  閉講式は18日午後3時から行われました。
  家元より、受講者を代表し男子組の菅沼宗贇氏、学生セミナーの内田書絵さん(山梨大学)に修了証を授与。
  家元は挨拶で、3日間の修道の労をねぎらわれ、「自分を高めようとこの講習に臨まれ、自分を甘やかさず励まれたことに誇りをもっていい。これからも己に対するバーを少しずつ上げていってください」と話されました。
  続いて、岩隈 敏氏が充実した3日間を振り返り、爽やかな表情で謝辞を述べました。


修了証授与(男子組) (学生セミナー)


謝辞を受けられる家元