茶道文化教室「初級講座」が開講
―全国より40名の茶道愛好者が受講―


基準点前解説(呈茶)


  初夏を思わせる好天の下、第65回を数える「茶道文化教室初級講座」が5月11日(土)・12日(日)の両日、裏千家宗家・茶道会館を主な会場として開講されました。
  財団法人今日庵主催の茶道文化教室には、裏千家茶道愛好者を対象とした「初級講座」と、淡交会終身正会員以上の会員を対象とした「基礎講座」の2種類がありますが、今回開講されたのは「初級講座」。
  開講式では千 宗室家元が「何事も驚きから始まります。自分が何かを求めているから驚きがあるのです。各自、驚きを見つけて帰って下さい」と激励。開講式に続いて利休御祖堂参拝・茶室拝観、基準点前解説(含、呈茶)があり、全国から参加した受講生40名(男性2名・女性38名)は、普段のお稽古では体験できない内容に満足げな様子でした。
  今回の文化教室受講生は全員が初めての受講。茶道歴も稽古を始めて数ヵ月の方から、十数年来茶道教授をされておられる方と様々なため、実技指導の時には緊張した表情の方も見られましたが、指導に当った業躰講師から受講生の技量に合わせた指導がなされ、それぞれ充実した時を過ごしました。

文化教室初級講座日程表
第1日目午前 開講式、利休御祖堂参拝・茶室拝観、基準点前解説
午後 実技指導(割稽古・初歩の稽古)
第2日目午前 大徳寺(聚光院利休居士墓参、塔頭寺院拝観)


    利休御祖堂参拝、茶室拝観へ 受講生の技量に合わせ6クラスに
分かれて細やかな実技指導

大徳寺訪問 聚光院内の千 利休居士墓参

 
新緑の樹木を前にしての呈茶(大徳寺)