大宗匠、朝鮮通信使ユネスコ世界記憶遺産登録・
日韓パートナーシップ宣言20周年 祝賀行事にて講演


  平成31年3月21日(木)、京都ホテルオークラにて、朝鮮通信使ユネスコ世界記憶遺産登録ならびに日韓パートナーシップ宣言20周年祝賀行事が開催され(主催:コリアンワールド)、千 玄室大宗匠が「一碗からピースフルネスを―和敬清寂の精神が世界の心をむすぶ」と題して講演をされました。



  朝鮮通信使は、室町時代から江戸時代にかけて李氏朝鮮が日本へ派遣した外交使節団です。平成28年3月、日韓の民間組織(日本側:NPO法人朝鮮通信使縁地連絡協議会、韓国側:財団法人釜山文化財団)が「朝鮮通信使に関する記録」を世界記憶遺産としてユネスコへ共同申請し、翌年10月に登録されています。




  大宗匠は、日本文化と茶の湯の歴史を振り返り、日朝両国の文化交流の歩みについて具体例を挙げて解説され、「アジアの国々はお茶によって結ばれています。お茶の力・文化の力をもって世界の恒久平和に尽くしていかなければなりません」と語りかけ、約150名の参加者は熱心に聞き入っていました。




  講演終了後、高麗茶道苑院長の申 雅孔氏より大宗匠へ花束が贈呈され、来賓を代表して
門川大作 京都市長が祝辞を述べられました。