大宗匠、「宇治茶世界文化遺産シンポジウム」で基調講演




  平成29年11月12日(日)、「お茶の京都博 宇治茶世界文化遺産シンポジウム」(主催:お茶の京都博実行委員会、京都府、京田辺市、宇治茶世界文化遺産登録推進プラットフォーム)が同志社大学 京田辺キャンパスにて行われ、ユネスコ親善大使を務める千 玄室大宗匠が「お茶と世界遺産」と題して基調講演をされました。

  同シンポジウムは「宇治茶の文化的景観」の魅力や課題、その価値を次世代に継承する取り組みを考え、世界文化遺産登録への気運醸成を目的として開催されました。

  大宗匠はニューヨークの国連本部で開いた茶会に、韓国と北朝鮮の代表が共に席入りして一服を味わったエピソードを披露し「『どうぞ』『お先に』と声をかける“言葉の情け”が生活に潤いを与え、人間関係を円滑にします。今後日本が世界で存在感を発揮していくためにも、こういった文化の力を一人ひとりが備えることが非常に重要になります」と約450名の聴衆へ語りかけました。
  会場には同志社大学茶道部による呈茶席が設けられ、京田辺産の抹茶を用いて来席者に一碗が呈されました。