大宗匠、好古園開園25周年にて講演


  平成29年4月16日(日)、兵庫県の姫路城西御屋敷跡庭園 好古園が開園25周年を迎えたことを記念し、千 玄室大宗匠が「和の心」と題して記念講演をされました。

  好古園は平成4年4月29日に開園。世界文化遺産・国宝 姫路城を借景として、姫路市制100周年を記念して造営された池泉回遊式の日本庭園です。
  園内にある「潮音斎」、「双樹庵」を会場に、15日(土)・16日(日)の2日間に亘り記念茶会が開催されました。双樹庵は、大宗匠の設計・監修により京都の数寄屋大工が技術の粋を尽くした本格的な茶室です。淡交会播磨支部(松本剛明支部長、於・潮音斎)、西播磨支部(岡田兼明支部長、於・双樹庵)による茶席には2日間で延べ約800名の方が姫路市内外から来場し、一碗のお茶を楽しみました。




  茶会後の記念講演会は姫路市市民会館にて開催。石見利勝 姫路市長(淡交会姫路支部連合会会長)による主催者挨拶、網野開廣 姫路市議会議長による来賓代表祝辞の後、大宗匠が登壇。茶の心について、「一碗のお茶は、まず香りを楽しみ味わい、そして相席した皆で亭主の趣向に共感し楽しむもの」と話され、「相手と通じ合う心を養うために茶の道があることを忘れないでください。一碗のお茶によって皆が心を癒し、穏やかに慰められる世の中を創っていくため、おもてなしをする場として好古園の茶室を今後も大いに活用してください」と結ばれました。