松江しんじ湖ロータリー創立20周年記念講演


  平成26年11月9日(日)、松江市のホテル一畑において、松江しんじ湖ロータリークラブ創立20周年記念講演会が開催され、千 玄室大宗匠が「いま、日本人に伝えたい茶道のこころ」と題して講演をされました。記念講演会には、一般の方々にも門戸を開放され、約900名の方が聴講されました。

  お茶処としても知られる松江では、出雲松江藩第7代藩主松平治郷(不昧)没後200年を間近に控え、茶道文化が改めて注目されています。

  大宗匠は講演の中でロータリーの歴史を紐解きながら「ロータリーでは『奉仕』とよくいいますが、日本人が思う『奉仕=サービス』とは違い、アメリカではdonate(寄付する)と、dedicate(捧げる)の2つの意味を含んでいます。一人の力は小さくとも、組織の中で志を一つにして『させていただく』という気持ちで物事にあたることで初めて、奉仕の心が現実化し世の中に活かされるようになります。お茶の精神は、和し合い互いを敬い、清らかな心をもって己の信念を養っていくもの。そしてロータリーは、心を養いながら同じ志を持つ仲間をたくさん作ることができる場。茶道を習うことで、日本人の精神の一番大切な教えを身に付けることができます。皆さんにはどうかロータリーを楽しむように、お茶を堅苦しいものと思わず楽しんでいただきたい」と、聴講者に熱心に語りかけられました。




  講演前にはお呈茶席が設けられ、松江しんじ湖ロータリー創立20周年に駆けつけたロータリー会員に一碗のお茶が振る舞われました。