大宗匠、JAうおづ年金友の会にて講演


  平成26年6月21日(土)、魚津市の新川文化ホールにて「JAうおづ年金友の会第25回会員親睦大会」が開催され、千 玄室大宗匠が「食に感謝」と題して講演をされました。魚津は、大宗匠が戦後に僧堂へ入り修業された折、兄弟子として慕った故 盛永宗興(もりながそうこう)老師の生誕の地であり、戦友の故 原 菊男氏がオーナーを務めたホテルの茶室に“翠松庵”の庵号を寄贈されるなど、大変所縁のある地であります。

  大宗匠は、「戦前の日本は貧しいながらも、一つのものを分かち合い、隣近所におすそ分けするなど、心は豊かでありました。今の日本は飽衣飽食、贅沢過ぎて、お金さえ出せば日本はおろか世界のものまで手に入る時代。何ごとも簡易になり過ぎて、ものに対する感謝の心が失われつつあります。“働いているから食べるのは当たり前だ”と思わず、恵みに対して“生かして頂いている”“食べさせて頂いている”という感謝の気持ちを忘れず生きていくことが大切です。些細なことにも(つまづ)かない大らかな心を、富山から日本中へ、そして世界に発信していけば、口先だけでない真の平和がやってきます」と語られました。




  講演後には、JAうおづ茶道教室による呈茶席が設けられ、聴講者とともに一碗を楽しまれました。その後、大海寺を訪れた大宗匠は、故 盛永老師の墓参をされました。




  ホテルグランミラージュに移動の後、「大宗匠を囲む集い」が開催されました。主催者を代表しJAうおづ代表理事組合長 海野武史氏から挨拶の後、大宗匠が挨拶をされ、魚津市長の澤ア義敬氏、衆議院議員で高岡支部長の橘 慶一郎氏の祝辞と続きました。富山県議会副議長稗苗清吉氏の発声で乾杯。終始和やかに進行した懇親会はJAうおづ連絡協議会会長関口正志氏の発声のもと万歳三唱、JAうおづ副組合長・理事関口宏明氏の締めの挨拶にてお開きとなりました。