千 宗室家元、読売文化フォーラムとやま
「読売お茶の会」600回記念講演




  3月10日(月)、富山県高岡文化ホールにおいて読売文化フォーラムとやま「読売お茶の会」600回記念講演が開催され、千 宗室家元が「一期一会」と題して講演されました。
  読売お茶の会は、高岡開町350年(昭和34年)の年に、戦災から免れた茶道具や加賀百万石の茶道文化を伝えていくために地元の数寄者や茶の湯の教授者が呼びかけあって設立された団体で、流派を超えた会員が年5回の茶会を持ち回りで開催しています。会場には会員約700名が参集し、家元の言葉に聴き入りました。




  講演に立たれた家元は、「一期一会とは、特別な瞬間のことだけをさすのではなく、二度と戻ってこないということを意味しています。いい日も悪い日も、好きな日も嫌いな日も、一日を外から見た姿は違っても、もう二度とかえってこないという本質は一緒です。どんな日でもしっかりとものごとに目を向けて、自分の体ごとまるごと受け入れようとすること。そういう気持ちで、その場に臨んでいくのが本来の一期一会です」とその精神を参加者にわかりやすく語りかけられました。