千 玄室大宗匠 第63回日本東洋医学会学術総会講演




  6月30日(土)、国立京都国際会館(京都市左京区)において第63回日本東洋医学会学術総会が開催され、千 玄室大宗匠が「日本の心 やまと心」と題して講演されました。




  午後2時15分、中田敬吾会頭による紹介の後、演台にすすまれた大宗匠は、「聖徳太子は"以和為貴"と唱えられましたが、この考え方はごく自然に日本人の生活の中に受け継がれてきました。ところが戦後、日本は大切な教育システムを米国式に変えてしまったために、思いやりや礼節といった伝統的な生活文化が失われてしまいました」と話され、「茶道の言葉にある"和敬清寂"の"和"は平和の和、"以和為貴"と同じくお互いが仲良くする、和し合うという思いやりの精神です。茶道はまさにこの現代の生活文化の中にこそ必要なのです」と述べられ、2000名を越える参加者は大宗匠の言葉に熱心に聴き入りました。




  また、会館敷地内の茶室「宝松庵」には今日庵席が設けられ、参加者に一碗が呈されました。