千 玄室大宗匠、都城市にて講演




  4月13日(金)、宮崎県都城市にあるメインホテルにおいて、淡交会宮崎支部会員へ向けての講演会が催され、千 玄室大宗匠が『一碗からの平和』と題して講演されました。本講演会は大宗匠が出席された国際ロータリー2730地区都城ロータリークラブ例会と併せて開催されたものです。




  ロータリークラブ例会での卓話後、講演に立たれた大宗匠は自身の戦時体験に触れられ、「日本には原爆投下、あるいは多くの空襲等によって多くの尊い命が失われた歴史があります。現代の日本人の多くがそうした平和の礎を忘れ、豊かさの中で堕落してしまっていることは大変悲しいことです」と話され、「日本人の美徳は"情"です。己を顧みて、初めて他者の心が分るのではないでしょうか。皆さまにはぜひ茶の心を通じ、他人を思いやる素直な心を育てていっていただければと存じます」と結ばれました。聴講した宮崎支部会員およびロータリークラブ会員各位は大宗匠の言葉に熱心に聴き入り、終了時には大きな拍手が贈られました。

  また、併催されたロータリークラブ例会では淡交会宮崎支部担当の呈茶席が設けられ、ロータリークラブ会員に季節の趣向を凝らした一碗が呈されました。