千 玄室大宗匠、第22回全国女将サミット2011福岡にて講演




  6月28日、グランド・ハイアット・福岡において第22回全国女将サミット2011福岡が開催され、
千 玄室大宗匠が「おもてなしの心」と題して講演されました。
  女将サミットは、1990年に京都で第1回が開催されて以来、全国の旅館・ホテルの女将が一堂に会し、互いに悩みや課題を話し合い親睦を深める場、また各界著名人を招いて講演等を通じて学びを深める場として親しまれてきました。大宗匠の講演は2007年に続き、2回目となります。




  講演に立たれた大宗匠は、日本国 観光親善大使として各国の観光産業に触れ、「アメリカのこじんまりとしたホテルでは2回泊まると従業員が『よくお戻りになりました』と出迎えてくれるようになります。日本でも京都などではお客さんを『お帰りやす』と出迎えてくれる文化があります。そうした心遣いは旅人の心をくすぐるものです」と話され、「もてなしとは母のような優しさであり、お客さんと迎える者の心と心をつなぐきっかけです。女将の温かい気持ちが旅館全体に行き渡っていることが、旅行者にとって何よりのもてなしなのです。女将の想いとアイデアで、心からお客さんをお迎えしてください」と結ばれました。参加者は大宗匠の言葉に熱心に聞き入りました。