千 玄室大宗匠
福島成蹊学園中学校「自蹊庵」茶室披き・記念講演会




  10月20日、千 玄室大宗匠は福島県の福島成蹊学園中学校内の茶室披きに臨まれました。
  この茶室は、福島成蹊学園元理事長故山田広助、素子夫妻より寄贈されたもので、著名な茶道研究家・建築家である故堀口捨己氏設計による茶室では東北以北で唯一現存しているものです。この度、大宗匠が「自蹊庵」と命名され扁額を揮毫されました。




  午前9時20分、下田穰一郎理事長(前福島支部支部長)の挨拶で始まり、大宗匠から目録が贈呈された後、福島市教育委員会教育長の佐藤俊市郎氏の祝辞が述べられ、扁額除幕が行われました。その後、同中学校の生徒によるお点前で茶会が催され、大宗匠は佐藤俊市郎教育長、前述の山田素子氏、福島支部亀岡偉民支部長はじめ県内三支部からも正副支部長、幹事長方が駆けつけられ、ともに一碗を楽しまれました。




  午前10時20分、福島成蹊学園高等学校の山田記念体育館にて記念講演が行われ、大宗匠は「みんな一緒だよ」と題して講演をされました。




  登壇された大宗匠は、「皆さんが国際人として雄々しく羽ばたいていただくためには、外国語を学ぶだけではなく、茶道をはじめ能や歌舞伎、華道といった自国の文化を学ぶこと、すなわち和魂漢才の心が大切なのです」と説かれました。
  この講演会には生徒の他、県内各地の会員、一般市民など約1500名が集いました。




  また、前日には福島支部(亀岡偉民支部長)主催の「大宗匠を囲む懇親会」が催されました。福島民報社取締役会長 花田勗氏(福島支部副支部長)、福島民友新聞社常務取締役 菅野健二氏、福島成蹊学園理事長 下田穰一郎氏などの来賓のほか、県内三支部から藤森英二氏(郡山支部支部長)、小野隆市氏(会津支部支部長)、味戸道雄氏(郡山支部副支部長)はじめ多数の役員・会員など総勢200名が出席。大宗匠を囲んでの懇親が和やかな中に広がりました。


花田勗氏(福島支部副支部長)より挨拶