財団法人京都市国際交流協会・京都市国際交流会館
20周年記念式典




  財団法人京都市国際交流協会は、昭和53年(1978)に京都市が提唱した「世界文化自由都市宣言」を踏まえ、京都市国際交流会館(京都市左京区)を拠点に多様な国際交流事業を行うことで諸外国市民との相互理解・友好交流を促進し、京都、ひいては日本の国際化に寄与することを目的に、平成元年(1989)に設立された組織です。千 玄室大宗匠は、設立当初より同協会の理事長を務められています。
  本年、財団法人京都市国際交流協会と京都市国際交流会館がともに20周年を迎えるにあたり、10月9日、記念式典が開催されました。
  会場の同会館イベントホールにには、大宗匠はじめ門川大作京都市長、高木壽一京都市国際交流会館館長、細見吉郎京都市副市長、来賓の繁 隆夫京都市会議長、安孫子和子同副議長のほか関係者など約150名が参集。当日は、会館の愛称や同協会の今後の活動方針「10年プラン」も発表され、さらに新たな一歩を踏み出す佳き節目となりました。


門川市長挨拶繁議長祝辞


伊佐久次事務局長が会館の愛称「ココカ」と「10年プラン」を発表


  記念式典の結びに、大宗匠が「平和のために」と題して講演されました。
  大宗匠は、古くから日本にある“私のあなた”“あなたの私”というように“の”で結ばれた関係の大切さを見直すことが本当の国際交流につながると語られ、「そのような関係を築いていくことが、国際交流協会のこれからの10年のなかで大切なこと。今日のお茶席では、裏千家で研修中の外国人留学生が手伝いをしていますが、一碗のお茶を介して国境を越えた交わりをもっていただければたいへん嬉しいこと。そのようなことから平和が始まるのです」と力強いメッセージを送られました。




記念式典の前後には、会館内の和風別館に茶席が設けられ、裏千家学園外国人研修コース(みどり会)の学生が点前やお運びなど担当。秋の穏やかな日差しのなか、国際色豊かな席となりました。