千 宗室家元
第120回堺市役所開庁記念式典で講演




  堺市は古くから交易都市として栄え、また、千 利休居士はじめ多くの茶人ゆかりの地として知られる豊かな歴史文化に恵まれた街です。
  盛夏の日差しが眩しい7月26日、明治22年(1889)の市制施行以来120回目となる堺市役所開庁記念式典が開催され、千 宗室家元が講演をされました。

  家元は、南宗寺にて利休居士はじめ歴代宗匠方の供養塔にお参りをされた後、会場の堺市文化会館へ。会場を埋め尽くした市民に、「一期一会」の題で「今、私たちがここにいること、それが奇跡であり、すなわち一期一会です。誰一人欠けても、この場と同じにはなりません。今という瞬間を逃したら、いくら手を伸ばしても届かないのです。出会いは全て一期一会。お互いの『今』が交差する瞬間は、かけがえのない奇跡なのです」と語りかけられました。