千 宗室家元
第62回全国商工会議所専務理事・事務局長会議にて講演




  8月21日、千 宗室家元が第62回全国商工会議所専務理事・事務局長会議(於・国立京都国際会館、グランドプリンスホテル京都)において「一期一会の心得」をテーマに記念講演をされました。
  この会議は、全国の商工会議所の専務理事・事務局長等が一堂に会し、商工会議所に関する様々な課題やその対応策、また、各地域経済の実情や商工会議所の運営等について意見交換を行うことを目的に毎年行われるもので、本年は前日の8月20日より京都市にて開催。
  「私は、誰もが心の中に座標軸を持つことが大切だと考えています。それぞれの座標軸をもとに、今、自分という人間がどこにいるか、どの方向に揺れているのかということが分かれば、如何にして自分の心の動きを修正するべきか、判断できるのです。
  私たちは数え切れないほど沢山の命を受け継いで生きていますが、遡れば皆ひとつの命に辿りつきます。顕微鏡でも見えないようなその命があってこそ、今の私たちがいるのです。途切れずに今日まで続いている命の奇跡―。それが一期一会、今を生きることの尊さにつながります。今、ここにいることを素直に喜ぶことが、すべてのものに向かって私たちの心を広げてくれるのです」と話される家元の言葉に、会場に満員となった約430人の参加者が熱心に聴き入りました。