九州茶道文化講演会
―千 玄室大宗匠が講演―




  5月20日、福岡電気ホール(福岡市中央区)にて九州茶道文化講演会(主催:淡交会九州地区、担当:博多・福岡支部連合会)が開催され、千 玄室大宗匠が講演をされました。
  昭和47年に始まり本年36回目を迎えたこの講演会は、筥崎宮献茶式とともに九州地区内会員の初夏の恒例行事となっています。

  会場には、故飛松宗博氏(福岡支部前幹事長)社中による呈茶席が設けられ、地区内各地から集まった同門に一碗が呈されました。




  講演に先立ち、海老井悦子福岡県副知事、福岡市長代理の福岡市市民局 四宮祐司文化部長より祝辞、後藤豊彦九州地区長より挨拶が述べられました。


後藤地区長挨拶


  登壇された大宗匠は、環境破壊や自然災害などの諸問題が山積する世界情勢を踏まえながら、「私たちが日常生活の中でほんの少し気をつければ解決できる問題も沢山あるように思います。互いに手を差しのべ合おうという気持ちを世界中の人々が持たなければなりません」と力強く語りかけられました。




  講演後、泉本宗悠業躰による基準点前解説(且座之式)が行われ、続いてビデオ「茶の栽培」が上映されました。




  午後7時より、会場をホテルニューオータニ博多に移して懇親会が開催され、大宗匠を囲んで懇親の和が広がりました。