千 宗室家元 北海道網走で茶道文化講演会




  5月17日、千 宗室家元は網走市を訪問、平成17年の北見市以来となる道東での茶道文化講演会に臨まれました。
  網走市は、オホーツク海に面し、豊かな自然と変化に富んだ景観、そして新鮮な海の幸が訪れる人を魅了する、農水産業と観光の町です。特にこの時期は、色とりどりの花が一斉に咲き始め、日ごと色増す樹々の緑が鮮やかに映える好季となります。

  今回の網走茶道文化講演会は、網走市教育委員会の要請により、同教育委員会が主催する「網走市民大学」の本年度第1回講座として開催されました。網走支部および道東各支部からの参加者と茶道を学ぶ学生・生徒、そして市民大学の受講者を合わせ、450名を超える参加がありました。




  午後、家元は、網走の文化拠点として2000年に竣工した「オホーツク・文化交流センター」に到着、網走支部担当の呈茶席で一碗のお茶を楽しまれました。




  この呈茶席では市内の桂陽高等学校、小清水高等学校、南ヶ丘高等学校、小清水小学校の生徒・児童がお手伝いし、講演会参加者をもてなしました。
  呈茶席には、元自民党幹事長の武部勤衆議院議員(淡交会北見支部顧問)も立ち寄られ、支部会員を激励されました。




  開会にあたり、同市民大学の波岡清治学長が挨拶。本年度の市民大学を家元の講演でスタートできることに謝意を述べられました。
  続いて、主管の網走支部・宮川隆昌支部長(網走市議会議長)が歓迎の挨拶をされました。




  家元は「一期一会の心」と題した講演で、「出会いは全て一期一会。世の中にこれだけ沢山の人がいる中で、人と人とが出会うということは本当に奇跡のようなものです。沢山の昨日の積み重ねが今日、ここに私たちを連れて来てくれました。一期一会の繰り返しが、縁(えにし)を紡ぐということなのです」と語られました。

  夕刻からは、会場を網走セントラルホテルに移し、網走支部主催「御家元を囲む懇親会」が催されました。




  宮川支部長は、冒頭の挨拶の中で、主管支部長としてのこの行事への思いを語られ、支部の更なる充実発展を期されました。
  家元の挨拶に続いて、来賓を代表して、大場脩網走市長と鰹谷忠北海道議会副議長が祝辞を述べられ、坂本眞一北海道地区長(淡交会特別参事)の乾杯の発声で和やかな懇親の場がスタートしました。

  家元は、参加者と和やかに過ごされ、途中、写真撮影にも応じられました。
  磯江良三副支部長が閉会挨拶をされ、懇親会はお開きとなりました。