千 宗室家元、大津市民教養大学で講演
今に生きる“一期一會”をわかりやすく




  千 宗室家元は、7月14日、滋賀県の大津市民会館において開催された第33期大津市民教養大学で講演されました。
  この市民教養大学は、大津市・大津市教育委員会が主催し『現代を生きる』をメインテーマに、大津市長をはじめ各界で活躍中の学者・文化人・専門家による11講座が設けられており、家元がこの日、講師を務められたもの。
  午後6時45分から8時30分までの講演は、大津市民ら百数十人が熱心に聴講しました。




  家元は、「一期一會」と題して話し始められ、茶の湯を学ぶ上で利休居士が示された『和敬清寂』を解きほぐされ、日本的な“もののあはれ”をわかりやすく語られ、「私たち日本人は、自然と自分たちとの間を遮断することなく暑さと同居する工夫をしてきた。その日と出会い、しっかり付き合っていくことが一期一會なのです」と締めくくられました。
  講演後には質疑応答にも応じられ、聴講者たちは茶の湯への興味を一層、喚起された様子でした。