6月30日、東京都千代田区大手町サンケイプラザにおいて、裏千家淡交会関東第一地区学校茶道連絡協議会(齋藤宗好委員長)の研修会が行われ、伊住宗晃宗匠が講演されました。
学校茶道連絡協議会は、淡交会に所属し、幼稚園から大学まで教育の場で茶道を指導する教授者で組織され研修・親睦を重ねています。年1回の地区研修会のこの日、東京都内一円から300人の会員が参加。午前中の研修会には、淡交会総本部から指導や報告などが行われ、昼食後、呈茶をはさんで講演会。午後からは教え子の学生・生徒たち約250人も加わって、伊住宗匠の講演を聴講しました。
冒頭、内海 倫淡交会関東第一地区地区長が「サッカーW杯の盛り上がりの中にも、日本人の心の底にあるもてなしの心が感じられます。その意味でも今日のお話は楽しみです」とご挨拶。
伊住宗匠のご講演は『茶の家に生まれて─私の役割 私の挑戦』と題して。“家元”という家の日常生活や家族について話し始められ、「利休居士以来、伝統を守りながら常に革新を遂げてきたのが裏千家です。当代家元の次男として、その裏千家スピリットを次代に受け継いでいくという責務を感じています」と、ご自身の立場や経験をユーモアを交えて語られながら、「お茶の心を広めていくために、皆さんも自分がすばらしいと思ったことを人にも経験させてあげてください」と結ばれました。 |