千 宗之若宗匠 世界司厨士会議にて講演
 
「もてなしの心」と題して



  千 宗之若宗匠は3月27日、京都国際会議場にて開催されました「第30回世界司厨士協会連盟世界会議」において講演されました。世界司厨士会議は、西洋料理に携わる司厨士(シェフ)の調理技術・資質の向上並びに情報交換を目的に2年毎に開催されており、第30回世界会議が3月24日から28日の日程で開催。
  会議には世界35ヶ国約350名のシェフたちが参加。講演は会議総会プログラムの一部として行われたもので、若宗匠は「もてなしの心」と題して「IT時代と言われる今日、便利さだけが先行して心の交流がなされなくなってきていますが、人間は顔をつきあわせて生きていくのが第一です」と語られ「禅と茶道の観点から、自分をもてなすことが出来て、初めて他人をもてなすことが出来る。まず自分が頂きたいような料理を作ることが大事である」と結ばれました。
  また、世界各国の参加者のために裏千家留学生・みどり会による呈茶席が設えられ、参加者は母国語による茶道の説明を聴きながら、早咲きの桜とともに一碗のお茶を心ゆくまで堪能しました。


世界35ヶ国より350名が参加 世界司厨士会議総会にて
講演される千 宗之若宗匠


みどり会(裏千家留学生)による呈茶席


みどり会生にとって呈茶は貴重な実習の場
カドワラダー講師の指導にも熱が入ります
呈茶にはアメリカ、タイ、韓国、中国、ロシア、チェコ、
ブルガリア、ルーマニア、フィンランドの学生が参加