伏見稲荷大社献茶式
―千 宗史若宗匠奉仕―


  令和2年10月24日(土)、伏見稲荷大社(京都市伏見区)において、千 宗史若宗匠ご奉仕による献茶式が参列者なしで執り行われました。




  同社は全国に約3万社ある稲荷社の総本宮です。和銅4年(711)の鎮座とされ、古くは五穀豊穣や国家安泰を朝廷が祈願し、江戸時代になると商売繁盛・家内安全・芸能上達などの神として庶民からも広く信仰を集めるようになりました。毎年11月8日、秋の豊穣に感謝し、春に迎えた穀霊を山にお送りする神事「火焚祭」が行われ、全国の崇敬者から寄せられた十数万本もの火焚串が神苑で焚き上げられます。




  午前10時、若宗匠は家元夫人と共に本殿に入り、点前座に着座。濃茶と薄茶を謹点し、ご祭神に捧げられました。