唐招提寺献茶式
―伊住宗陽様奉仕―


  令和2年10月1日(木)、唐招提寺(奈良市五条町)において、千 宗室家元のご名代、伊住宗陽様奉仕による献茶式が執り行われました。




  同寺は南都六宗の一つである律宗の総本山です。唐から来日した鑑真和上が、天武天皇の皇子・新田部親王の旧宅地を朝廷より下賜され、天平宝字3年(759)に修行道場を開いたことに起源します。奈良時代建立の金堂や講堂の他、ご本尊の盧遮那仏(るしゃなぶつ)坐像、鑑真和上坐像など多数の国宝を有し、古都奈良の文化財としてユネスコの世界遺産に登録されています。




  毎年、中秋の名月の晩に「観月讃仏会」法要が営まれており、これに合わせて献茶式は夕方6時から執り行われました。宗陽様は金堂内の点前座につき、濃茶二碗を謹点し、本尊である廬舎那仏坐像と名月に捧げられました。