身延山久遠寺献茶式
―千 玄室大宗匠奉仕―


  令和元年10月26日(土)、日蓮宗総本山身延山久遠寺(山梨県南巨摩郡身延町)において、千 玄室大宗匠の奉仕による献茶式が執り行われました。




  文永11年(1274)、日蓮聖人は、当時身延山を領地としていた南部実長(さねなが)の招きにより入山し、草庵を構えました。以後、法華経の読誦と門弟の教導につとめ、弘安4年(1281)には本格的な堂宇を整備し、「身延山妙法華院久遠寺」と命名。翌年、聖人は湯治療養のため常陸の国へ向かう途中で病に倒れ生涯を閉じましたが、遺言に従って遺骨は久遠寺に奉ぜられました。
  午前11時、大宗匠は本堂に入り、点前座に着座。濃茶と薄茶を謹点し、ご本尊へ捧げられました。




  献茶式に際して、新客殿に山梨支部(野孫左ヱ門支部長)担当の濃茶席、旧書院に身延山玄妙会担当の薄茶席、新書院に山梨支部担当の薄茶席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。


濃茶席(山梨支部担当) 薄茶席(身延山玄妙会担当)


薄茶席(光山和徳氏担当)


  また、献茶式の前夕、甲府富士屋ホテルにおいて山梨支部主催による大宗匠を囲む懇親会が開催されました。はじめに野支部長より歓迎の言葉が述べられ、続いて大宗匠が挨拶をされました。古屋俊仁 副支部長の発声で乾杯し、参加者は大宗匠を囲んで和やかなひとときを過ごし、山田一功 副支部長の挨拶で締めくくられました。


野支部長




古屋副支部長 山田副支部長