勝尾寺献茶式
―千 宗室家元奉仕―


  令和元年6月2日(日)、大阪府箕面市の勝尾寺(かつおうじ)において、千 宗室家元奉仕による献茶式が初めて執り行われました。高野山真言宗の同寺は奈良時代の創建とされ、山号は応頂山。本尊は十一面千手観世音菩薩です。




  境内は雄大な自然に抱かれ、平安時代以降は山岳信仰の拠点として栄えました。元慶4年(880)、清和天皇の病気平癒を祈願したところ効験があり、天皇の病に打ち勝ったことを意味する「勝王寺」の寺号を賜りました。しかし、「王」の文字を用いるのは畏れ多いと、「尾」に変えたと伝えられ、寺号は「かつおじ」「かちおじ」などとも読まれます。




  午前10時、家元は本堂の点前座に着き、濃茶と薄茶を謹点し、ご本尊に捧げました。献茶式に際して、応頂閣仏間に大阪青年会議所茶楽会担当の本席、写経道場に大阪四青年部連合会担当の拝服席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。


本席(大阪青年会議所茶楽会担当)


拝服席(大阪四青年部連合会担当)