唐招提寺献茶式
―伊住公一朗様奉仕―


  平成30年9月24日(月)、唐招提寺(奈良市五条町)において、千 宗室家元のご名代、伊住公一朗様奉仕による献茶式が執り行われました。
  唐招提寺は南都六宗の一つである律宗の総本山です。唐から来日した鑑真和上が、天武天皇の皇子・新田部(にいたべ)親王の旧宅地を下賜され、天平宝字3年(759)に修行道場を開いたことに始まります。奈良時代建立の金堂や講堂のほか、本尊の()遮那仏(しゃなぶつ)坐像、鑑真和上坐像など多数の国宝を有し、古都奈良の文化財の一部としてユネスコより世界遺産に登録されています。




  例年、中秋の名月の晩に「観月讃仏会」法要が金堂にて営まれ、これに合わせ献茶式は夕方6時から開始されます。鑑真和上坐像が奉安されている御影堂が改修中につき、献茶式の会場は、昨年に続き金堂となりました。公一朗様は、金堂内の点前座に着き、濃茶二碗を謹点し、廬舎那仏坐像と名月に捧げられました。




  献茶式に際して、奈良支部担当の薄茶席が礼堂に設けられ、参列者に一碗が呈されました。