吉田神社献茶式
―千 宗室家元奉仕―




  平成29年11月4日(土)、吉田神社 (京都市左京区)において、千 宗室家元の奉仕により献茶式が執り行われました。
  同社は、貞観元年(859)4月、清和天皇・陽成天皇の側近、中納言藤原(ふじわらの)山蔭(やまかげ)により平安京の守護神として吉田山に創建されました。この地は古来より「神楽(かぐら)(おか)」と呼ばれた、神が集う聖地とされてきました。さらに中世に吉田兼倶(よしだかねとも)が「吉田(よしだ)神道(しんとう)」を創始してからは、神道界に多大な影響力をもちました。第一殿に(たけ)御賀(みか)()知命(ちのみこと)、第二殿に伊波比(いはい)主命(ぬしのみこと)、第三殿に天之子八(あめのこや)()(のみこと)、第四殿に比売(ひめ)(がみ)の四柱の神々が祀られています。四神は厄除け・開運・学問・女性の神として知られ、室町時代に始まる「節分祭」は、現在の京都の年中行事の中でも盛大さにおいて特筆されるものとなっています。
  午前10時、家元は、家元夫人、伊住禮次朗様とともに舞殿に入られ、点前座に着座。濃茶・薄茶二碗を謹点、ご祭神に捧げられました。




  献茶式に際して、儀式殿に今日庵担当の拝服席、客殿に京都西支部(黒田正名名誉支部長・中澤忠嗣支部長)担当の副席、参集殿に京都東支部(内田昌一名誉支部長・佐竹力總支部長)担当の立礼席が設けられ、武田隆男京都支部連合会会長(今日庵理事)はじめ、参列者に一碗が呈されました。


副席(京都西支部担当) 立礼席(京都東支部担当)


拝服席(今日庵担当)