筥崎宮献茶式
―千 宗室家元奉仕―




  平成29年6月14日(水)、筥崎宮(はこざきぐう)(福岡市東区)において、千 宗室家元の奉仕による献茶式が執り行われました。
  同宮は、筥崎八幡宮とも称し、宇佐・石清水とともに日本三大八幡宮に数えられています。延長元年(923)、内陸部の筑前国大分(だいぶ)(現在の福岡県飯塚市大分)より、玄界灘に面したこの地に遷座したと伝えられ、応神天皇を主祭神とし、合せて(じん)(ぐう)皇后(こうごう)(たま)(より)(ひめの)(みこと)をお祀りしています。鎌倉時代の「蒙古襲来」の際には、亀山上皇が「敵国降伏」を祈願し、その(しん)(ぴつ)が同宮に納められました。本殿脇には、豊臣秀吉の九州平定に随行した利休居士が奉納されたという石燈籠(国指定重要文化財)が置かれています。
  午前10時、家元は千 敬史様、伊住公一朗様、禮次朗様とともに本殿に進まれ、点前座に着座。多くの参列者が見守る中、濃茶・薄茶二碗を謹点、ご祭神へ捧げられました。




  献茶式に際して、儀式殿に森部宗代氏(福岡支部常任幹事)担当の濃茶席が、恵光院に佐藤宗悦氏(同支部監事)担当の薄茶席が設けられ、石原 進地区長を始めとする参列者に一碗が呈されました。


濃茶席(森部宗代氏担当) 薄茶席(佐藤宗悦氏担当)


  また、前日の13日(火)には淡交会九州地区(後藤豊彦名誉地区長、石原 進地区長)主催の
千 宗室家元による「第45回九州地区茶道文化講演会」が行われました。