鎌倉大仏献茶式

―千 宗室家元奉仕―

平成28年5月14日(土)、高徳院 (神奈川県鎌倉市)において、千 宗室家元の奉仕による献茶式が執り行われました。  　同院の本尊国宝銅造阿弥陀如来坐像は、「露座(ろざ)の大仏」として知られています。鎌倉時代の歴史書『吾妻(あづま)鏡(かがみ)』によれば、建長4年(1252)に造立が開始されていますが、大仏造立の発願者も鋳型の原型作者もよく分かっていません。大仏を収めていた大仏殿が応永2年(1369)に倒壊して以降、再建されることなく大仏は露座となり、荒廃が進みましたが、江戸時代中期の浄土宗の僧侶祐天などの復興活動により修復されました。  　午前10時、家元は、千 敬史様、万紀子様、伊住禮次朗様とともに大仏前に進まれ、点前座に着座、濃茶・薄茶二碗を謹点、ご本尊に捧げられました。

献茶式に際して、本殿に公益社団法人鎌倉青年会議所担当の本席と鎌倉青年部担当の薄茶席、回廊には鎌倉女子大学・鎌倉高等学校・七里ヶ浜高等学校・深沢高等学校担当の立礼席、また受付前方芝生にこばとナーサリー保育園担当の野点席が設けられ、上野 孝関東第三地区長、浅尾慶一郎衆議院議員など大勢の参列者の方々に一碗が呈されました。

本席(鎌倉青年会議所担当)	薄茶席(鎌倉青年部担当)

立礼席 (鎌倉女子大学・鎌倉高等学校・七里ヶ浜高等学校・深沢高等学校担当)

野点席 (こばとナーサリー保育園担当)