上賀茂神社献茶式
―千 宗室家元奉仕―




  平成27年10月26日(月)、上賀茂神社 (京都市北区)において、千 宗室家元の奉仕により献茶式が執り行われました。
  同社は、背後にある神山(こうやま)に降臨された賀茂(かも)(わけ)(いかづちの)大神(おおかみ)をご祭神とし、天武天皇の時代に社殿が造営されたと伝えられます。桓武天皇の平安京遷都以後は、皇城鎮護の神、鬼門の守り神、総地主の神として崇められてきました。本年は21年ごとに行われる式年遷宮の第42回目の歳にあたります。本来の遷宮は社殿を一新し、神様にお(うつ)りいただく祭儀ですが、同社の社殿は国宝・重要文化財に指定されているものが多いため、傷んだ部分の修理にとどめて祭儀を行います。この献茶式は、式年遷宮の奉祝行事として行われました。
  午前10時、家元は、千 敬史様、万紀子様、伊住公一朗様とともに本殿に入られ、点前座に着座。濃茶・薄茶二碗を謹点、ご祭神に捧げられました。




  献茶式に際して、土舎(つちのや)に今日庵担当の拝服席、客殿に京都東支部(内田昌一名誉支部長・佐竹力總支部長)・同西支部(中澤忠嗣支部長)担当の本席、参集殿に京都南支部(平井義久支部長)・同北支部(西村彦兵衛名誉支部長・富田謙三支部長)担当の副席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。


拝服席(今日庵担当)


本席(京都東・同西支部担当) 副席(京都南・同北支部担当)