住吉大社献茶式
―千 宗室家元奉仕―




  平成27年9月29日(火)、住吉大社(大阪市住吉区)において、千 宗室家元の奉仕による献茶式が執り行われました。
  同社は、西暦211年、海から現れた(そこ)筒男(つつおの)(みこと)中筒男(なかつつおの)(みこと)(おもて)筒男(つつおの)(みこと)の住吉三神をご祭神として、住吉の地に鎮斎したことから始まるとされます。後に(おき)長足(ながたらし)(ひめの)(みこと)((じん)(ぐう)皇后(こうごう))がご祭神に加えられました。以来、大陸渡航をはじめとして、外交や貿易などあらゆる産業を守護する神と称えられ、遣唐使船は社前の入江に回航して航海の安全を祈願し、舳先に住吉の神を祀って出発したということです。檜皮葺の本殿は「住吉造」といわれ、伊勢神宮の「唯一神明造」、出雲大社の「大社造」と並ぶ最古の神社建築様式の一つです。
  午前10時、家元は千 敬史様、伊住公一朗様とともに国宝の本殿に進まれ、点前座に着座。多くの参列者の見守る中、濃茶・薄茶二碗を謹点、ご祭神に捧げられました。




  献茶式に際して、神館に大阪東支部(原田 収支部長)担当の本席、吉祥殿に大阪東青年部担当の副席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。


本席(大阪東支部担当) 副席(大阪東青年部担当)