平成27年9月14日(月)、出雲大社(島根県出雲市)において、千 宗室家元の奉仕による献茶式が執り行われました。
同社は、一般には「いずもたいしゃ」と呼ばれますが、正式には「いずもおおやしろ」と称し、「だいこくさま」として親しまれている大国主大神をお祀りしています。天孫への国譲りの条件として、巨大な宮の造営を望んだ大国主大神の求めにふさわしい大社が造られ、その高さは地上約48mに達したと伝えられています。以来、天照大御神の御子天穂日命の子孫が代々「出雲國造」を称し、大社の宮司職として祭祀をつかさどってきました。江戸時代に建造された現在の本殿の高さは、約24mですが、近年境内より杉の大木3本を1組とした直径約3mの巨大な柱―「宇豆柱」(棟持柱)―3本が発掘され、鎌倉時代前期の本殿造営時のものであることが判明し、古代からの伝承が有力となりましたが、いまだ結論は出ていません。
午前10時、家元は家元夫人、千 敬史様、万紀子様、伊住公一朗様、大谷宗裕様とともに神楽殿に進まれ点前座に着座。多くの参列者が見守る中、濃茶・薄茶二碗を謹点、ご祭神へ捧げられました。 |