平成27年9月9日(水)、重陽の節句に白山比神社(石川県白山市)において、千 宗室家元の奉仕による献茶式が執り行われました。
同社は、白山をご神体とし、菊理媛尊(白山比淘蜷_)・伊弉諾尊・伊弉冉尊がご祭神として祀られています。奈良時代に泰澄により白山の登山道が開かれ、白山が修験道の行場となりました。「越前馬場」平泉寺白山神社(福井県勝山市)、「美濃みの馬場ばんば」長滝ながたき白山はくさん神社(岐阜県郡上市)と並び、加賀の白山登拝とはいの拠点「加賀かが馬場ばんば」の中心として同社は栄えました。戦国時代には「加賀かが一向いっこう一揆いっき」の圧迫を受け衰退しますが、江戸時代になると加賀藩主の前田家の援助により復興し、明和7年(1770)には現在の本殿が同家から寄進されました。全国にある約3000社の白山神社の総本宮です。
午前10時、家元は幣殿に進まれ、点前座に着座。千 敬史様、伊住公一朗様、大谷宗裕様はじめ、多くの参列者の見守る中、濃茶・薄茶二碗を謹点、ご祭神に捧げられました。 |