塩竃神社献茶式
―千 玄室大宗匠奉仕―




  平成26年10月5日(日)、塩竃神社(宮城県塩竃市)において、千 玄室大宗匠の奉仕による献茶式が執り行われました。
  同社は、全国にある塩竃神社の総本社で、東北鎮護・海上守護の陸奥国一宮として古くから人々の崇敬を集めてきました。奈良時代には国府と鎮守府を兼ねた多賀城が付近に設置され、その鬼門を守り精神的支柱になったと考えられています。別宮に主祭神である塩土(しおつち)()(ぢの)(かみ)、左宮に(たけ)(みか)(づち)(のかみ)、右宮に経津(ふつ)(ぬし)(のかみ)をお祀りしています。重要文化財に指定されている社殿は、伊達家四代藩主綱村公から五代吉村公にわたって造営されたものです。
  午前9時、大宗匠は別宮拝殿に入られ点前座に着座。濃茶・薄茶二碗を謹点、ご祭神に捧げられました。




  献茶式に際して、大講堂に山中宗貴氏(宮城支部元幹事)担当の濃茶席が、斎館に及川宗智氏(同支部)担当の薄茶席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。


濃茶席(山中宗貴氏担当) 薄茶席(及川宗智氏担当)


  献茶式の前日には、大宗匠を迎えて地元宮城支部主催の懇親会が仙台市の勝山館において開催されました。鎌田文惠氏(参事・宮城支部長)、大宗匠の挨拶の後、来賓の小野寺五典前防衛大臣、藤本章仙台市副市長からも挨拶があり、伊達家18代当主伊達泰宗氏(同支部特別顧問)より挨拶と乾杯のご発声。大宗匠を囲んで和やかなひと時となりました。


挨拶に立たれる大宗匠 伊達泰宗氏の乾杯のご発声