御香宮神社献茶式
―千 玄室大宗匠奉仕―




  4月27日(金)、御香宮(ごこうのみや)神社(京都市伏見区)において、千 玄室大宗匠の奉仕による献茶式が執り行われました。
  同社は神功(じんぐう)皇后を主祭神として、仲哀天皇、応神天皇、他六柱の神様を祀っています。初めは、
御諸(みもろ)神社」と称されていましたが、貞観4年(862)9月9日に、境内から香りの良い水が湧き出たので、清和天皇よりその奇瑞(きずい)によって、「御香宮」の名を賜ったと伝えられています。晩年を伏見城で過ごした豊臣秀吉も愛し、環境省の名水百選にも認定された良質な水は、住民の暮らしや酒造りと深く結びついてきました。今年は湧き水の発見から1150年の節目の年にあたります。
  午前10時、大宗匠は約400人の茶道関係者・同門社中が見守る中、本殿に進まれ、濃茶・薄茶二碗を謹点し、ご祭神に捧げられました。




  献茶式に際して、九社殿に今日庵担当の拝服席、九香殿に京都東支部(内田昌一支部長)担当の薄茶席、貴賓館に御香水保存会裏千家社中担当の薄茶席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。


薄茶席(京都東支部担当) 薄茶席(御香水保存会裏千家社中担当)