大聖院献茶式
―千 宗室家元奉仕―




  10月7日(金)、大聖院(広島県廿日市市)において、千 宗室家元の奉仕による献茶式が執り行われました。
  同院は現在、真言宗御室派(総本山仁和寺)の大本山となっていますが、明治の神仏分離令が出されるまでは十二坊の末寺を有し、厳島神社の別当寺として祭祀を行っていた宮島の総本坊でした。寺伝によれば宮島に渡った空海が弥山(みせん)山上で修業し、その山麓に大同元年(806)開創したという、宮島では最古の歴史をもつ寺院です。十一面観世音菩薩をはじめとする数々の観世音菩薩、不動明王、三鬼大権現など多数の仏像が祀られていることでもよく知られています。
  午前10時、本堂にて家元は、濃茶・薄茶二碗を謹点。十一面観世音菩薩へ捧げられました。




  献茶式に際して、客殿に広島第一支部(篠原康次郎支部長)担当の濃茶席、信徒会館に広島第二支部(橋本宗利支部長)担当の薄茶席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。


濃茶席(広島第一支部担当) 薄茶席(広島第二支部担当)