大國魂神社献茶式
―千 宗室家元奉仕―




  9月12日(月)、大國(おおくに)(たま)神社(東京都府中市)において、千 宗室家元の奉仕による献茶式が執り行われました。
  同社は、素盞鳴(すさのお)(みこと)の子神である大國(おおくに)(たま)大神(おおかみ)をご祭神として(けい)(こう)天皇の時代に創建されたという古社です。大化の改新(645年)以降、武蔵国府がこの地におかれ、国司が奉仕して国内の祭務を総轄する武蔵総社となります。明治までは国内著名神六所を奉祀していたことにより、六所宮(ろくしょぐう)とも呼ばれていました。鎌倉時代には源頼朝の室、政子の安産祈願が行われ、頼朝により社殿が造営されています。5月5日の例大祭は俗に「くらやみ祭り」として知られているものです。なお本年は御鎮座1900年にあたります。
  午前10時、家元は本殿に入られ、濃茶・薄茶二碗を謹点、ご祭神に捧げられました。




  献茶式に際して、鶴の間に芝村智豊氏(淡交会東京第八南支部長)担当の濃茶席、榊の間に小西宗博氏(同支部参与)担当の薄茶席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。またロビーには、同支部翠・瑠璃・琥珀青年部・同支部学校茶道連絡協議会による香煎席が用意されました。


濃茶席(芝村智豊氏担当) 薄茶席(小西宗博氏担当)


香煎席(同支部翠・瑠璃・琥珀青年部・同支部学校茶道連絡協議会担当)