筥崎宮献茶式
―千 玄室大宗匠奉仕―




  5月19日、福岡市東区の筥崎宮(はこざきぐう)にて千 玄室大宗匠奉仕による献茶式が執り行われました。
  同宮は筥崎八幡宮とも称され、大分県の宇佐神宮、京都府の石清水八幡宮とともに日本三大八幡宮に数えられます。(おう)(じん)天皇を主祭神とし、さらに(じん)(ぐう)皇后と玉依姫(たまよりひめの)(みこと)を配祀しています。
  鎌倉時代の元寇のおり、神風が吹き未曾有の困難に打ち勝ったことは同宮の御神徳とされ、厄除・勝運の神として、足利尊氏公、豊臣秀吉公といった多くの武将が参詣し、武功・文教にすぐれた八幡大神の神徳を仰ぎました。近年では、玉取祭や放生会(ほうじょうや)大祭など、地元の四季を彩る杜として広く親しまれています。
  午前10時、拝殿に入殿された大宗匠は、濃茶・薄茶二碗を謹点、御祭神に捧げられました。




  献茶式に際して、筥崎宮儀式殿に佐々木宗美氏(博多支部監事)担当の濃茶席、福岡茶道会館に石川宗喜氏(同支部副幹事長)・魚住宗須氏(同支部常任幹事)担当の薄茶席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。


濃茶席(佐々木宗美氏担当) 薄茶席(石川宗喜氏・魚住宗須氏担当)