春日大社献茶式
―千 宗室家元奉仕―




  5月10日、奈良市春日野町に鎮座する春日大社において千 宗室家元奉仕による献茶式が執り行われました。
  同社は、平城京の守護のために創建され、最も尊崇すべき神々として春日大明神かすがだいみょうじんと総称される茨城県の鹿島神宮から迎えられた武甕槌命たけみかづちのみこと、千葉県の香取神宮から迎えられた経津主命ふつぬしのみこと、大阪府枚岡神社からの 天児屋根命あめのこやねのみこと比売神ひめがみの四神を祀っています。
  同社の春日祭は、賀茂神社の葵祭、石清水八幡宮の石清水祭とともに三勅祭の一つとされています。1998年には、春日大社や春日山原始林を含む「古都奈良の文化財」がユネスコの世界遺産に登録されました。




  午前10時、本殿に入殿された家元は、献炭の儀に引き続き濃茶・薄茶二碗を謹点、ご祭神に捧げられました。
  献茶式に際して、直会(なおらい)殿(でん)に奈良支部(松久保秀胤支部長)の幹事による拝服席、(けい)(しょう)殿(でん)に前本宗恵氏(奈良支部)による副席、感謝共生の館に奈良支部幹事による立礼席が設けられました。


副席(前本宗恵氏担当) 立礼席(奈良支部幹事担当)