貴船神社献茶式
―千 宗室家元奉仕―




  7月7日、千 宗室家元は貴船神社(京都市左京区)において催された「貴船の水まつり」献茶式に奉仕されました。




  同社は、水神である高おかみ神(たかおかみのかみ)を祀り、全国に450社ある貴船神社の総本社です。
伝承では、創建は5世紀初頭の反正(はんぜい)天皇の時代とされています。古くから祈雨の神として信仰され、晴れを願うときは白馬を、雨を願うときは黒馬を奉納しましたが、木板に書いた馬を奉納することもあり、絵馬発祥の地ともされています。
  「貴船の水まつり」は、古来の雨乞い神事に由来し、降雨、止雨の恵みを願い、感謝する神事で献茶式が行われるほか、舞楽や式庖丁が奉納されます。
  午前10時、家元は神官の先導により本殿に進まれ、境内に湧き出る御神水で濃茶・薄茶二碗を謹点され、ご祭神に捧げられました。




  献茶式に際して、京都北支部(稲岡宗傳支部長)による本席が貴船川ほとりの「ひろや」に、京都西支部(黒田正名支部長)による薄茶席が同じく「ふじや」に設けられ、清々しい一碗が呈されました。


本席(京都北支部担当) 副席(京都西支部担当)