醍醐寺献茶式
─千 宗室家元奉仕─




  清秋の11月14日、京都市伏見区の醍醐寺において、千 宗室家元の奉仕による献茶式が執り行われました。
  真言宗醍醐派総本山の同寺院は、貞観16(874)年、空海の孫弟子・理源大師聖宝が准胝観音と如意輪観音を笠取山に戴き開山、醍醐山としました。真言宗密教の中心寺院としての壮大な伽藍は応仁・文明の乱で焼失し荒廃していたのを、慶長3 (1598)年、豊臣秀吉の「醍醐の花見」によって復興されました。





  当日午前10時、僧侶の先導により、家元は千 容子家元夫人とともに境内を参進され入堂。金堂には、京都支部はじめ近畿各地より同門社中が参列しました。
  家元が濃茶・薄茶の二碗を謹点、本尊の薬師如来像に捧げられました。

  献茶式に際して、淡交会京都北支部(稲岡宗傅支部長)の本席が純浄観に、京都東支部(内田昌一支部長)の副席が白書院に設けられ、参列者に一碗が呈されました。

本席:京都北支部担当


副席:京都東支部担当