唐招提寺献茶式
― 千 玄室大宗匠奉仕 ―




  名月が冴え渡る9月25日、奈良市五条町にある唐招提寺において、千 玄室大宗匠の奉仕により献茶式が執り行われました。
  世界遺産に登録されている同寺は、「伝戒の師」として中国から招請された鑑真和上が天平宝字3年(759年)に創建した律宗の総本山。境内には国宝の金堂や講堂をはじめとする伽藍が立ち並び、天平文化の面影を今に伝えています。

  午後6時、蝋燭の明かりで幽玄な雰囲気に包まれた御影堂にて、大宗匠が献茶の儀を厳修、一碗(濃茶)を国宝・鑑真和上像に、もう一碗(薄茶)を名月に捧げられました。



鑑真和上に一碗を


月に一碗を捧げられる大宗匠


  献茶式に際して、新宝蔵前芝庭にて奈良支部青年部による野点席が設けられ、参列者らは名月を眺めながら一碗を楽しみました。