醍醐寺献茶式
─千 宗室家元奉仕─




  11月14日、京都市伏見区の醍醐寺において、千 宗室家元の奉仕による献茶式が執り行われました。

  真言宗醍醐派総本山の同寺院は、平安時代初期の創建。真言宗密教の中心寺院として壮大な伽藍を誇る規模でありましたが、応仁・文明の乱で焼失し荒廃しましたが、慶長3年(1598)、豊臣秀吉が催した「醍醐の花見」を機に復興。この頃から主院の三宝院は修験道の本山となりました。1994年に世界文化遺産に登録されました。

  当日午前10時、家元は僧侶の先導により境内をお練り。三宝院に於いて大勢の同門社中が見守る中、家元は、濃茶・薄茶の二碗を謹点、ご本尊の薬師如来像に捧げられました。




  献茶式に際して茶席が2席、淡交会京都西支部(加納幸一支部長)の本席が純浄観に、京都南支部(吉村好司支部長)の副席が白書院に設けられ参列者に心のこもった一碗を呈しました。


本席:淡交会京都西支部担当 副席:淡交会京都南支部担当