池上本門寺献茶式
─千 玄室大宗匠奉仕─




  秋色深まった11月14日、東京都大田区の池上本門寺において、千 玄室大宗匠の奉仕により恒例の献茶式が厳かに執り行われました。

  同寺院は、「池上本門寺」と呼びならわされている日蓮宗総本山。日蓮が生涯最後の日々を過ごした鎌倉幕府の御家人・池上宗仲が、土地を寄進し、日蓮の弟子・日朗が伽藍を建立したのが本門寺であるとされています。鎌倉・室町時代を通じて関東武士の庇護を受け、「日蓮聖人入滅の霊場」として700年余り法灯を護り伝えるとともに、「布教の殿堂」として、信徒の厚い信仰を集め、広く日蓮聖人を仰ぐ人々の心の聖地として、日々参詣が絶えることがありません。

  当日は雨との予報であったにもかかわらず、色づいた樹々に薄日さえ射す天候となりました。
午前10時、大堂において酒井日慈貫首による法要が執り行われ、その後関東地域の同門社中が見守る中、大宗匠は厳かに濃茶・薄茶二碗を謹点、日蓮聖人の御霊に捧げられました。




  献茶式に添えて淡交会東京第四西支部副幹事長・入江宗敬氏による濃茶席、東京第四西支部副支部長・山口 保氏、大田区同門の会を代表して醍醐宗清氏並びに池上本門寺あゆみ会の担当による薄茶席が3席設けられました。


濃茶席(入江宗敬氏担当) 薄茶席(山口 保氏担当)